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達也3戦連発、浦和ドロー/アジアCL

浦和対城南一和 後半、田中達がヘディングで同点ゴールを決める(共同)
浦和対城南一和 後半、田中達がヘディングで同点ゴールを決める(共同)

<アジアCL:城南一和(韓国)2-2浦和>◇準決勝第1戦◇韓国・炭川総合運動場

 【城南(韓国)=藤中栄二】浦和がエースの一撃で息を吹き返し、厳しいアウエー第1戦を引き分けた。0-1で迎えた後半8分、1週間ぶりに先発復帰したFW田中達也(24)がヘッドで同点弾を決め、一気に勢いづいた。同21分にはMFポンテ(30)がPKを決めて一時は逆転。同36分に追いつかれたが、終盤の相手猛攻も耐え抜き、2-2のドローに持ち込んだ。アウエーゴール2得点のアドバンテージで優位に立ち、24日の第2戦(埼玉スタジアム)に臨む。

 先に失点を喫した嫌なムードを一変させた。後半8分、ポンテの右クロスの先に田中達がいた。「(ポンテのパスが)何となく(頭に)あった。入れなきゃいけない」。FWの嗅覚(きゅうかく)で逆サイドに走った。身長167センチの体を伸ばし、屈強な相手DFに競り勝った。ヘッドで放ったシュートはゴール右隅奥に吸い込まれる同点弾。厳しいアウエーの呪縛(じゅばく)を解き放つ一撃だった。

 浦和のACL男と言っていい。9月19日の準々決勝第1戦ホーム全北現代戦でACL初出場初ゴール。以後、これで3戦連発となった。小さな体で強さと高さのある韓国勢からゴールを量産する。同30日のJリーグ新潟戦は「温存」の形でベンチ外。右足首痛に加え、右ふくらはぎも内出血していたが、出場直訴する強い意志を持つ。この日も相手DFに両足を蹴られ、何度もピッチをはいつくばった。だが後半36分に交代するまでは体を張り続けた。

 運動量豊富なプレー同様、チームメートとの会話も止められない。他選手から「1週間のうち1日はしゃべらない日を作ろう」と言われてしまうほど話し続ける。10分も黙っていられない性格だが、闘莉王は「達也がピッチにいるだけでチームは勇気が出ますから」と明かす。ゴールハンターだけでなく、ピッチ内外のムードメーカーでもある。

 終盤に失点したものの、エースの胸には引き分けでも勝利に等しい気持ちが沸き起こっていた。田中達は「守備陣が踏ん張ってくれたし、もう完ぺきに優位な気持ちで2戦目に入れる。うちのサポーターの中でも戦えるし、アドバンテージはあります」と気持ちの余裕も生まれた。背番号11が、ゴール奪取でチームを盛り上げ、決勝進出のムードを演出する。

[2007年10月4日9時52分 紙面から]

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