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川淵キャプテン認めた「カップ戦よりJ」

 日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(70)が8日、天皇杯でのJ2勢のスタメン大幅入れ替えを容認した。7日の天皇杯3回戦で、スタメンを大幅に入れ替えたJ2上位4チームがそろって敗退。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を控えた川崎Fがリーグ戦でスタメンを8人入れ替えたことに不快感を示した同キャプテンは、あらためて「Jリーグ最優先」の姿勢を強調した。

 川淵キャプテンは、国際サッカー連盟(FIFA)の戦略会議(9日・チューリヒ)に向けて出発する成田空港で、前日の天皇杯について「カップ戦は仕方がない」と話した。10日に試合を控えるJ2上位クラブがスタメンを大幅入れ替え。1位札幌から4位仙台まで4クラブがそろって敗れた。明らかにJリーグ優先の戦い方だが、天皇杯を主催する日本協会のトップ自ら「3日後に昇格のかかる試合があるなら、そちらを重視するだろう」と理解を示した。

 川崎Fが9月23日の柏戦でスタメンを8人入れ替えた直後には「欧州でもカップ戦でメンバーを落とすことがある。ただ、リーグ戦は最強チームでなければ」と話した。そしてこの日、あらためて「カップ戦よりリーグ戦」という考えを明確にした。日本協会田嶋専務理事も「Jには最強チームという規約があるが、協会にはない」と、川淵発言を補足した。

 シーズン終盤に始まる天皇杯では、J1、J2やJFL昇格がかかるチームが主力を温存するケースが目立つ。これまで問題になることは少なかったが、今年は川崎Fの「最強チーム」問題で注目度も高かった。そんな中でのJ2上位4強の全滅。「最強チーム」という言葉が再び注目されるのは間違いないが、川淵キャプテンは「問題にする気はない」と言い切った。

 田嶋専務理事によれば、全日本ユースを視察した日本代表のオシム監督は、前日の天皇杯を例に「カップ戦よりもリーグ戦重視は世界の流れかもしれない」と話したという。川淵発言で「Jリーグ優先」の方針は貫かれたが、1歩間違えば「天皇杯軽視」にもなりかねない。Jリーグが佳境になる4回戦(11月4日)以降も同様の問題が起こる可能性はある。「天皇杯優勝チームにACL出場権を与えている」と田嶋専務理事は言うが、過密日程の中で日本最大の大会の権威が守れるかどうか、難しいところだ。

[2007年10月9日10時2分 紙面から]

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