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浦和日本勢初の決勝進出/アジアCL

PK戦で平川(手前)が決めて勝利し、喜び駆け寄る浦和イレブン(共同)
PK戦で平川(手前)が決めて勝利し、喜び駆け寄る浦和イレブン(共同)

<アジアCL:(4)浦和2-2(PK5-3)城南一和(韓国)(4)>◇準決勝第2戦◇24日◇埼玉※カッコ内の数字は2戦合計得点

 浦和がPK戦までもつれる死闘を制した。総力戦で日本勢初の決勝進出を決めた。Kリーグ首位の城南一和(韓国)との大一番は、90分間を終えて2-2、2戦合計4-4となり、浦和にとって今季初の延長戦に突入した。故障者が続出する中、120分間を耐え抜いてPK戦へ。GK都築龍太(29)の活躍などで、5-3で競り勝った。J王者が5万人以上の大観衆の後押しを受け、念願のアジア王座へ近づいた。決勝は来月7日にアウエー第1戦、同14日にホーム第2戦が行われる。

 真っ赤なサポーター5万人の歓喜に包まれ、満身創痍(そうい)の浦和イレブンが勝利をかみしめた。PK戦5人目の平川が球を右隅に突き刺し、やっと決着した。オジェック監督は抱きついてきたエンゲルス・コーチと達成感に浸った。闘莉王が叫ぶ。「レッズはここまで強くなった。こういう試合に勝てるのが強さ」。苦しみ抜いて、日本勢初となる決勝への切符をもぎ取った。

 守護神が止めた。今季初のPK戦。都築は土田GKコーチに相手情報を求めたが皆無だった。「情報があるフリをするか。先に動いては駄目だ」。2人目の崔成国のキックが正面にくると、体ごと跳んでボールをはじいた。好セーブが仲間の力に変わる。平川は「都築さんが余裕をくれた。みんながサポートしてくれた」。インサイドキックのPKは全員の魂がこもっていたのだ。

 総力戦だった。ワシントンの先制点までは良かったが、浦和ペースは長くは続かない。連戦続きで疲労蓄積した肉体は後半に入ると運動量が落ちた。相手攻撃に速さに遅れた。2失点を喫し、一時は決勝進出が遠のいたが、長谷部の同点弾で夢をつないだ。

 浦和にとって今季初の延長戦だった。2-2で迎えた後半ロスタイムには闘莉王の右太もも裏が肉離れ。主将の山田も右ふくらはぎが肉離れし、交代を強いられた。阿部は右足を引きずっていた。半数以上の選手の足がつっていた。延長失点はアウエーゴールでの負けに直結する。慎重になるあまり、思い切り追加点を狙えないジレンマ。平川は「逆転は難しいと思ったので持てる力でPK戦まで引っ張ることができた」と明かした。

 死闘を制した代償は少なくない。後半37分に途中交代した田中達も屈強な敵DFに厳しくマークされ、古傷の右足首などを強打。J連覇&アジア制覇に向けて暗雲が漂ったが、浦和には前を向く強さがある。闘莉王は「この勝利を一生、忘れない。これを決勝でも味わいたい」と言えば、平川も「優勝しないと意味はない」。目標はアジアの頂点だ。まだ満足はしていない。【藤中栄二】

[2007年10月25日9時44分 紙面から]

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