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浦和ワシントンが3度目の監督批判/J1

- 浦和対名古屋 後半、吉田主審に促されても交代しようとしないFWワシントン
<J1:浦和0-0名古屋>◇第30節◇28日◇埼玉
浦和が火種を抱えながらJ連覇に「王手」をかけた。28日の名古屋戦では、連戦の疲れから攻め手を欠きながらも何とか無失点に抑え、0-0のドローに持ち込んだ。11月11日の川崎F戦でリーグ連覇の可能性を残した一方、FWワシントン(32)が、後半40分に途中交代を命じられたことに反発。オジェック監督の采配を公然と批判するなど、チーム内に不穏な空気が流れた。
いつも温厚なワシントンが不満を爆発させた。24日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝・城南一和戦で120分間戦った疲労を乗り越え、名古屋の攻撃を抑え切った。勝ち点1獲得に納得するチームメートを横目に、ベンチに下げられたワシントンは満足できない。まくし立てるように、公然とオジェック監督の采配を批判した。
ワシントン 予想通りの難しい試合。選手は勝ちにいったが、残念ながら監督は引き分けを狙いにいった。結果的に守備的となり、引き分けになってしまった。勝っていれば(G大阪と)勝ち点で9差となり、だいぶ楽になったはず。これからの難しい試合で負けることもある。引き分け狙いでは優勝が難しくなる。
エースの怒りは相当なものだった。引き揚げる選手を待たず、試合終了直後にロッカールームを出るほど激怒していた。
ただ、同監督の思惑は違っていた。「終盤に中盤の運動量が落ちていたので、中盤を厚くしたかった。選手は最後まで得点を狙いにいってくれた」と、ドロー狙いの采配でなかったことを強調。しかも鼻骨骨折でフェースガードしていたワシントンの身を案じての交代でもあった。後半35分に本田との接触プレーで同ガードが外れたが、ワシントンは「装着に時間がかかる」と外したままでプレーを続行。「鼻を痛める危険もあったし、監督は冷静な判断だった」(藤口社長)との配慮も、エースの胸に届かない様子だ。
オジェック監督とは今季これまで、2度の“衝突”があった。親族の問題のために今季限りの退団が確実で、既に代理人がブラジルのフルミネンセやサンパウロと移籍交渉に入った。優勝を置き土産にする熱意が監督批判に発展したとも言える。故障離脱中の闘莉王は、不穏な空気を察知して「ワシと同じ立場ならオレも同じ気持ちになる。雰囲気が悪くならないようにしたい」と必死にフォロー。ACL決勝進出、J連覇の「王手」と追い風の浦和に、新たな火種が生まれてしまった。【藤中栄二】
[2007年10月29日10時35分 紙面から]
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