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鹿島興梠6人抜きドリブル弾/天皇杯

鹿島対水戸 後半41分、相手GKをかわしゴール前に切れ込む鹿島FW興梠
鹿島対水戸 後半41分、相手GKをかわしゴール前に切れ込む鹿島FW興梠

<天皇杯:鹿島2-0水戸>◇4回戦◇4日◇カシマ

 約15メートルの密集地帯の中を、鹿島FW興梠は華麗に舞った。途中出場から4分後の後半42分、ゴール手前からの突進で相手2人の間を抜き、ゴール右に突き進む。ペナルティーエリア内で相対したDFの前にスピードが緩み、いったん抜いた2人に追いつかれたが、再び加速。左への切り返しで3人を一気に置き去りにすると、飛び出してきたGKもかわし、のべ6人抜き。無人のファーサイドに打ち切れずスーパーゴールは完成しなかったが、大きな見せ場をつくった。

 高校3年時も国体で群馬代表と対戦し、現U-22代表DF青山直を最後に抜いて6人抜きドリブル弾を決めたことがある。「(抜くのは)1対1より密集地帯の方が好き」。舞台やレベルの差はあるが、マラドーナやメッシ、また平山の5人抜きドリブルは長い距離の中から生まれたもの。狭いエリアの中でも興梠の突破力は通用する。

 5バックで守備重視の水戸は、仮想ベトナム戦と言えた。ベトナムはゴール前を固めてくることが予想され、日本がサイド中心のクロス攻撃を仕掛けても手詰まりになる可能性がある。密集地帯も恐れず、短時間でも力を発揮する興梠がいれば突破口を開ける。

 まずは6日から始まる代表候補合宿で生存競争が待ち受ける。ともに参加するDF内田は「合宿でアシスト? (興梠は)1人で行けるから必要ない。マジ、野生です」と言う。「出せるものは全部出す。選ばれるように頑張る」。興梠が持てるすべての能力をさらけ出す。【広重竜太郎】

[2007年11月5日9時21分 紙面から]

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