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車壊した仙台4選手減給、管理不足露呈

 J2仙台の選手4人が、キャンプ地の宮崎県延岡市で酒に酔って軽自動車を破損させていた不祥事について、仙台の母体・東北ハンドレッドの名川良隆社長(65)が13日、仙台市内で謝罪会見を行った。不祥事を起こしたMF金子慎二(20)富田晋伍(21)DF細川淳矢(23)一柳夢吾(22)とフロント、現場スタッフの処分が発表された。

 名川社長によると、選手4人には「車の修理代30万円と慰謝料」を負担させ、月給の20%×3カ月分の制裁金を課し、再発防止の誓約書を提出させる。「フロントの管理責任もある」とし同社長、手倉森監督と丹治強化部長にも50万円の制裁金を課すという。

 また、クラブの危機管理能力、情報伝達系統の甘さや、認識不足が浮き彫りになる事実も判明。不祥事のあった6日から4日後の10日に、手倉森誠監督から丹治強化部長に、同社長には12日夕方に初めて報告されていた。12日、都内でJ実行委員会に出席していた名川社長は、会議後「知り得た情報の範囲内ではJに報告した」という。一夜明けたこの日、追加情報を鬼武チェアマンに報告。すぐに仙台に戻り会見を開いた。

 昨年U―22日本代表で五輪予選に出場した一柳ら、当該選手に「金の制裁」は加えたが、練習や公式戦への出場停止などはない。「監督の意向もあり、この程度の制裁で判断させていただいた」と同社長。仙台の事務所に抗議の電話やメールが殺到しているが、手倉森監督は「私も含めて、そういう目で見られることを覚悟してピッチに立ちます」と、当該選手の練習参加を続行する姿勢だ。今後はJリーグ側に処分の内容を報告し、事態の推移を見守る。【山崎安昭】

[2008年2月14日9時4分 紙面から]

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