日本の初戦、コロンビア戦(19日)が行われるサランスクのスタジアムはシス・グラス社(オランダ)が施工したハイブリッド芝。同社はDF長友佑都(31)が半年前、ワールドカップ(W杯)のために移籍したトルコのガラタサライの本拠地のピッチに導入されたハイブリッド芝も施工した。長友が「俺の庭」で暴れ回る。

 W杯ロシア大会で6会場のハイブリッド芝を施行したシス・グラス社(オランダ)のイボ・ラモット社長(36)が、日本代表へ心得を助言した。同社は、日本が初戦を戦うサランスクを始め、ルジニキ、スパルタクのモスクワ2会場なども担当。天然芝と交ざって、ポリエチレン製の人工芝が2センチ間隔、深さ18センチで植えられている。人工芝の割合は約3%だが、ラモット社長は「天然芝との違いは感じると思う」と話した。

 パスサッカーの象徴でもあるバルセロナも導入しているハイブリッド芝。ラモット社長は「ボールがよく転がるので、スピードが速くなる」。相手のパス速度が上がる可能性も指摘。さらに「(芝自体の)安定性は増しているので力を入れた時に地面がずれない」。体幹を生かした攻守切り替えのスピードにも注意するよう呼び掛けた。