強豪同士の対決となった注目カード、ポルトガル-スペインは3-3で引き分けた。ポルトガルのエース、FWクリスティアノ・ロナウド(33=レアル・マドリード)が3得点し、ハットトリックの大活躍を見せた。代表では6度目だが、W杯では初。また史上4人目の4大会連続の得点を達成した。

 16年の欧州選手権で優勝し、今大会が4度目のW杯となるロナウドは10年南アフリカ大会覇者の相手に対し前半4分、自ら倒されて得たPKを右足でゴール右へ豪快に決めて先制点を奪い、1-1と同点となった同44分には相手GKデヘア(マンチェスターU)の手をはじく強烈な左足のミドルシュートで再びリードを奪った。さらに2-3と逆転されて迎えた終盤の後半43分には、自ら得たFKを直接決めて引き分けに持ち込んだ。ゴールやや右から壁6枚の頭上を越え、カーブを描きながらゴール右へ吸い込まれる見事な弾道に、GKデヘアは見送るしかなかった。

 W杯のハットトリックは通算51度目。33歳での達成は、史上最年長の快挙となった。

 ロナウドは「この結果は長年の働きのもの。人々はいつも自分を信じてくれるし、国のために自分はサッカーに取り組んでいる。自分たちは勝利を目指した。チャンスの数からいえば結果は妥当なもの。スペインはボールをコントロールしていた。チームは最後まで諦めず全力をだし戦い続けた。自分たちは優勝候補の1つと戦った」とコメントした。