セルビアの若き天才MFミリンコビッチサビッチ(23=ラツィオ)がW杯デビューした。

 Rマドリード、バルセロナなどビッグクラブが獲得を狙う今夏移籍市場の目玉選手。父は元プロサッカー選手、母は元プロバスケットボール選手、弟もトリノ所属のGKとスポーツ一家生まれ。192センチの恵まれた体に、巧みな技術とスピードを兼ね備え、次世代のスター候補として注目されている。

 前半42分には、惜しくもオフサイドとなったが、華麗なオーバーヘッドを披露。初ゴールはならなかったが、中盤で何度も攻撃の芽をつくり、世界にその力をアピールした。

 チームは後半11分に、32歳のベテランDFコラロフが、FKを直接左足で決めて先制。そのまま逃げ切り、ユーゴスラビア時代の98年大会以来となる予選突破へ勢いをつけた。