日本代表の西野朗監督(63)が、右ふくらはぎの不安を抱えるFW岡崎慎司(32)と心中覚悟で初戦を迎える方向であることが17日、分かった。

 岡崎はこの日も別メニュー調整。公開された冒頭部分も不在だった。結局カザン入り後4日間、1度もチーム練習に加わることはなかった。

 ただ、関係者によると岡崎に絶大な信頼を寄せる指揮官は、この日午前、チームの練習時間を変えてまでピッチで1人だけ極秘トレーニングさせ、状態を確認したという。日本の練習は前日16日に突然45分間繰り下がっていた。動きに納得した指揮官は、ベテランFWと心中する覚悟を固めつつあるとみられる。

 運動量が武器で攻守に泥臭い仕事ができ、決定力も備える特別な存在。たとえコロンビア戦出場がかなわなくとも、2戦目以降での起用の可能性にかける。大会でプレーできないけがの場合、手続きをへて初戦の24時間前、今日18日の午後3時(日本時間同9時)まではメンバー変更可能。バックアップメンバーで控えるFW浅野拓磨(23)が代役となり得るが、指揮官の心はひとつ。岡崎も浅野も、当初の予定通りサランスクに同行する。

 ◆岡崎とW杯 初出場は10年南アフリカ大会。日本が戦った全4試合に途中出場した。1次リーグ第3戦のデンマーク戦(3○1)では後半41分にダメ押しの3点目を挙げ、W杯初得点をマークした。14年ブラジル大会では1次リーグ全試合に先発出場。第3戦コロンビア戦(1●4)では。前半ロスタイムに一時同点となるゴールを奪い、2大会連続得点を記録した。