ドイツの司令塔MFトニ・クロース(28=レアル・マドリード)も、まさかの初戦黒星に落胆の表情を隠せなかった。

 両サイドを締めてきたメキシコに攻撃を封じられ突破口を探すことに苦戦した。「前半相手のクレバーで積極的な守備を前に解決策を見つけることができなかった。中盤で不用意にボールを失い、相手のカウンターに手を焼いた。相手はわざと前に複数選手を残してカウンターを仕掛けて来ていた。後半、動きが良くなり、相手を走らせてスペースをつくることはできた。だがゴールチャンスもあったが、決められなかった」。

 前回王者への精神的な重圧は計り知れなかった。今後に向けて「3試合の1次リーグで初戦を落としたらプレッシャーにはなる。残り2試合で勝ち点6をとらなければ」。

 修羅場をくぐり抜けてきたはずのクロースにとっても敗戦のショックは大きかった。