コロンビア代表DFオスカル・ムリジョ(30=パチューカ)が日刊スポーツのインタビューに応じ、日本との1次リーグ初戦、そして同僚だった本田圭佑のこと、名将ホセ・ペケルマン監督(68)について大いに語った。(聞き手=マウリシオ・イバラ、佐野まり通信員)

 

 -こんにちは、よろしくお願いします

 ムリジョ このような機会を、ありがとうございます。日本の方々が興味を持ってくださって、うれしいです。

 -まず、代表定着のわけは

 ムリジョ (所属する)パチューカに感謝しています。初招集が高地のボリビア・ラパスでの試合でした。パチューカも同じ高地ということで、身体能力の面で評価され代表に呼ばれ、その高地で良い結果を出すことができ、代表としての第1歩を踏み出すことができました。

 -ぺケルマン監督について聞かせてください

 ムリジョ 豊富な経験からたくさんのことを教えてくれる。選手と良い関係を保ち、相手に応じた戦術、戦略、システムをよく知っている監督。彼のもとでプレーできることが、とてもうれしいです。

 -人柄は

 ムリジョ 非常に穏やかでシンプル。選手とすぐに良い関係を築くことができる。全選手の良いものを引き出し常にポジティブな状態に導いてくれる。

 -ファルカオ、ロドリゲスらとの関係は

 ムリジョ 長くともに過ごしてきているので、すでに家族のような状態。とても良い関係を築いています。常に冗談を言い合い、家族のことを話し合い、よく一緒に踊ります(笑い)。それが陽気なコロンビアの特色。

 -日本の選手の印象は

 ムリジョ 何より、ケイスケを通じて日本を知ることができた。素晴らしい人間性、そして常に前進するため練習を怠らない。努力を重ねるのが日本人選手という印象です。

 -本田選手との関係は

 ムリジョ 家族のことや、試合のことなど、よく話をします。非常に良い関係です。

 -本田選手はどんな人物ですか

 ムリジョ 無口ですが、非常に集中していて、試合だけでなく、どんな時も、常に努力と準備を怠らない。非常に素晴らしい人物。全てのことにおいて努力をし続けています。

 -本田選手はコロンビア人の選手とは、これまでも特に良い関係を築いているようです

 ムリジョ 彼はスペイン語も話せるようになってきているし、多くの選手が英語を話せるので、コミュニケーションについては全く問題がない。彼はサパタ(ACミラン)とは今も親しくしているようです。

 -4年前のW杯では日本に圧勝しています。再現は

 ムリジョ W杯は毎回違いますし、試合も違う。前回と同じようにいくとは限らない。もちろん私たちは勝つことを目指している。厳しい相手も多いが、とにかく勝つことを目指すのみです。

 -あなたにとって、コロンビア代表とは

 ムリジョ 国を代表でることができるというのは非常に大きなもの。誇りに思うし、子どものころからの夢。国旗を背負う責任、自分にできる1番よいものを提供したい。

 -日本のファンもメッセージを

 ムリジョ 日本のパチューカのファンのみなさん、そして私のプレーを見てくださっている方々、本当にありがとうございます。日々、より良いプレーをお見せできるよう努力します。神の御加護のもと、皆様の幸せを祈っています。