第1戦でエジプトを1-0で下したFIFAランク14位のウルグアイが、開幕戦でロシアに0-5と大敗した同ランク67位のサウジアラビアを1-0で下し、前日にエジプトを3-1で下した開催国ロシアとともに2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。

 ウルグアイはFWスアレスが同代表出場100試合目の節目だった。そのスアレスが決勝点を決めた。前半23分、左CKからの球をファーサイドでたたき込んだ。相手GKが前に出てきたが手が届かず、落ちてきたところをDFのマークを外して左足を合わせた。今大会初ゴール、W杯3大会通算6得点目、同代表通算52得点目となった。

 スアレスは10年大会では準々決勝のガーナ戦で故意のハンドをしたとして退場処分。14年大会イタリア戦では相手DFにかみつき、大会から追放された“悪役”だった。その後はバルセロナで活躍、今回こそはストライカーとして注目される「三度目の正直」のW杯舞台だった。

 サウジアラビアはGKオワイスら4人を第1戦から入れ替えて臨んだ。前半は積極的に攻めたが、ゴール前での精度を欠いた。前半41分には攻撃的MFジャサムが足を痛めて交代を強いられた。後半は気温32度と報告される状況の中、消耗戦を強いられ、ウルグアイの堅守を崩せなかった。

 25日の第3戦はウルグアイとロシアの直接対決。この時点で得失点差はロシアが+7、ウルグアイが+2で、ウルグアイが1位突破を狙うならば勝利が必要となる。