コロンビア戦で決勝のヘッド弾を決めて立役者となったFW大迫勇也(28=ブレーメン)は、一夜明けた20日は宿舎でリカバリーに努め、練習場には姿を見せなかった。試合は足がつったようなしぐさを見せた後半40分までプレスに走り続け、お役御免。試合後は「ロッカールームに戻って仲間の笑顔を見て、すごくじんときました」と勝利をかみしめていた。

 あらためて不動の1トップであることを示した大迫。次のセネガル戦でふたたびゴールを記録すれば代表では自身初、ワールドカップ(W杯)では02年日韓大会のMF稲本潤一以来2人目の2戦連発となる。過去アフリカ勢相手には5試合を経験しているが、いまだ無得点。前回大会でコートジボワールに封じられた悔しさをここで晴らしたいところだ。「これで満足はしたくないので。引き続きやるだけ」と、視線は早くも次のゴールに向かっている。

 「クロスやセットプレーが増えないと点は入らない。ただつなぐだけではだめだということはハリルさん(ハリルホジッチ前監督)のときから言われていたこと」と、積極的にゴール前へボールを入れることを練習から仲間に要求している。頼れる背番号15が、ふたたび世界を驚かせる1発を狙う。【岡崎悠利】