ベルギーが2-0でイングランドを下して3位、86年大会の4位を上回って同国最高位を更新した。

 両者は1次リーグG組第3戦の「再戦」。6月28日の対戦ではともに1次リーグ突破を決めていたこともあって、ともに先発を大幅に入れ替えて臨み、ベルギーが1-0で勝っていた。この日はベルギーは準決勝から2人だけ替え、準決勝から中2日のイングランドは5人を替えて全員20代という先発だった。

 先制したのはベルギー。前半4分、ルカクからのパスを左で受けたシャドリがゴール前にクロスを送ると、右から走り込んだムニエが押し込んだ。ムニエは準決勝は出場停止だっただけに、この日は活躍を狙っていた。ベルギーは今大会のチームの得点者がムニエで10人目、82年大会のフランス、06年大会のイタリアに並び、1大会での史上最多となった。

 同16分にはデブルイネからルカクへの縦パスが出たが、シュートは打てなかった。ここまでイングランドのケーンは通算6点、ルカクが2点差で、得点王争いも注目された試合だった。

 同19分にイングランドは右CKを獲得。イングランドは準決勝まで通算12得点のうち9点がセットプレーの得点と、得意にしていたが、ここは長身DFマグワイアが頭で合わせるもGKにキャッチされた。同22分にはスターリングのお膳立てからケーンが正面からシュートを放ったが、ゴール左に外した。

 後半8分、イングランドのリンガードのシュート性のキックにケーンが詰めるが、触れられない。同10分、ベルギーは再びデブルイネのパスでルカクが絶好機を迎えたが、シュートできず。ルカクは同14分にベンチに下がり、今大会4得点で終わった。マルティネス監督は前日に「彼は日本戦で最後に無理なシュートを打たず、素晴らしいアシストをしたように個人賞は考えていない」と話していた。

 同24分にはベルギーGKクルトワが防ぎ損ねたシュートを、DFアンデルウェイレルトがゴールライン上ではじき返すスーパープレーも。同37分にはデブルイネから球を受けたE・アザールが追加点を奪い、勝負を決めた。