フランスがクロアチアを4-2で下し、自国開催だった98年大会以来2度目の優勝を遂げた。欧州勢の制覇は4大会連続となった。

 前半18分、FWグリーズマン(アトレチコ・マドリード)の右FKがFWマンジュキッチ(ユベントス)の史上初の決勝オウンゴールを誘って先制。同28分にFWペリシッチ(インテルミラノ)に左足ミドルシュートを決められて同点にされたが、同38分に今大会から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で獲得したPKをグリーズマンが決めて勝ち越し。後半14分にはMFポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)が左足シュートを決め、同20分にはFWエムバペ(パリサンジェルマン)が右足低い弾道の強烈なミドルシュートを突き刺してトドメを刺した。

 主将として初優勝した98年大会に続き、監督でも頂点に立ったデシャン監督は「とても美しく、すばらしいこと。彼ら(選手たち)はこれから4年世界の屋根にいる。我々はフランス人であること、ブルーであることを誇りに思っている」とたたえた。

 2点に絡んだグリーズマンは「(先制点の)ボールはゴールの方へ向かっていた。私にとっては、これはダブルゴールだ。私はFIFAに話すつもりだ」と冗談めかしながら勝利を喜んだ。

 19歳で頂点に立ったエムバペは「とても満足。フランス人を幸せにして誇りに思っている」と胸を張った。