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マンチェスターUのローマへの道

欧州CLファイナル

決勝トーナメント1回戦

<第1戦=アウェー:0−0インテル>◇2月24日◇ミラノ

 最後までインテルのゴールを割れなかった。機動力のあるDFを起用して「前半90分無失点」を狙うインテルのモウリーニョ監督に対し、ファーガソン監督はFWルーニーを外してベルバトフを1トップで起用。中盤を厚くした布陣で相手の12本を上回る15本のシュートを放った。前半5分にC・ロナウドがヘディングシュート、26分にはギグスがゴール前でフリーになったが、GKジュリオ・セザルに阻止された。その後も試合を支配し続けたが、0−0のまま終了のホイッスルが鳴った。

 C・ロナウドはFKからの6本を含むシュート8本を打ったが不発。「サンシーロで結果を出すのは難しい。得点できなかったのは残念だけど、内容で相手を上回った。第2戦はホームなので我々にすばらしいチャンスがある」とコメントした。

決勝トーナメント1回戦第2戦後半、ゴールを決めたマンチェスターUのC・ロナウド(左)におでこをすり寄せ祝福するウェイン・ルーニー(AP)
決勝トーナメント1回戦第2戦後半、ゴールを決めたマンチェスターUのC・ロナウド(左)におでこをすり寄せ祝福するウェイン・ルーニー(AP)

<第2戦=ホーム:2−0インテル>◇3月11日◇マンチェスター

 2枚看板のC・ロナウドとルーニーが勝負を決めた。後半4分、ルーニーがタメをつくり、相手の注意を引きつける。C・ロナウドはゴール前の混戦に身を潜め、クロスにタイミング良く飛び込む。打点の高いヘディングをインテルの選手はただ見送るだけだった。前半4分にDFビディッチのゴールで先制したが、実質的にはインテルのペース。1—1のドローなら、アウェーゴール数で敗退だっただけに、「ダブルR」2点目のゴールはチームに大きな安心感をもたらした。

 2戦合計2−0で8強進出。一昨季にミランに敗れて以来、欧州CLで21試合不敗として70—72年ユベントスの20試合を破って欧州カップ戦の新記録を樹立した。敵将モウリーニョ監督も「マンUは最もいい時期を迎えた。チームの成熟ぶりを証明した」と脱帽するしかなかった。

準々決勝

<第1戦=ホーム:2−2FCポルト>◇4月7日◇マンチェスター

 伏兵ポルトとホームで痛い引き分けに終わった。元東京VのFWフッキのドリブル突破にDFビディッチが吹っ飛ばされ、DFエバンズも簡単にかわされる。自陣をかき回されて前半4分にクリアミスからいきなり失点。FWルーニーが15分に同点ゴールを決め、後半40分にはテベスの勝ち越しゴールをアシストしたが、終了直前にFWゴンサレスに同点弾を浴びた。

 欧州CL無敗記録を22試合に伸ばしはしたが、ルーニーは「自分たちの首を絞めるミスを連発した」と厳しい表情。ホームで2失点という大きな負債を抱えてアウェーの第2戦に臨むことになった。

準々決勝第2戦、ゴールを喜ぶマンチェスターUのC・ロナウド(左)とルーニー(AP=共同)
準々決勝第2戦、ゴールを喜ぶマンチェスターUのC・ロナウド(左)とルーニー(AP=共同)

<第2戦=アウェー:1−0FCポルト>◇4月15日◇ポルト

 C・ロナウドがチームを4強に導いた。前半6分、迷わず右足を振り抜いた。「ロケット」と例えられる強烈な一撃が約36メートルの距離をものともせず、ゴール左隅に突き刺ささる。「パスを受けた瞬間から、振り向いてシュートを打つ、と決めていた」。ポルトの出はなをくじき、完封勝利への流れを築くスーパーゴール。ベンチのファーガソン監督も思わず「アンビリーバブル(信じられない)」とつぶやいた。

 ポルトには5季前に敗れた「因縁」があり、敵地でイングランド勢はこれまで4分け2敗というデータものしかかった。この苦境にファーガソン監督は本来右MFの地元ポルトガル出身のエースをFWとして起用したが、その期待もに最高の形で応えた。前回大会得点王も今大会はこの試合前まで1得点と鳴りを潜めていたが、すべてを吹っ切るゴールで笑顔を取り戻した。

準決勝

<第1戦=ホーム:1−0アーセナル>◇4月29日◇マンチェスター

 ホームでアーセナルに先勝したが、「とどめ」を刺すには至らなかった。前半17分にDFオシェイのゴールで先制し、その後何度も決定機を迎えながら追加点を奪えず。後半ロスタイム、こん身のミドルシュートを外したC・ロナウドはぼう然とし、両こぶしを口に当てて立ち尽くした。

 ファーガソン監督も笑顔はなかった。会見では「満足している。試合前の望みは無失点勝利だった」と強がったが「4点は取れたと思う」と本音もちらり。前半2分のルーニーから次々と好機を逃し、後半24分にC・ロナウドがFCポルト戦の決勝ゴールを思わせる強烈な一撃を放ったが、ゴールバーを直撃するなどツキにも見放された。C・ロナウドは「試合に勝ったことが重要。もっと得点できたことは分かっている。でも、これがサッカーだ」と自らに言い聞かせるしかなかった。

<第2戦=アウェー:3−1アーセナル>◇5月5日◇ロンドン

準決勝第2戦、ゴールを喜ぶマンチェスターUのC・ロナウド(左)とファーディナンド(AP)
準決勝第2戦、ゴールを喜ぶマンチェスターUのC・ロナウド(左)とウェイン・ファーディナンド(AP)

 決勝の舞台ローマ行きを決めたのは、C・ロナウドの右足だった。1—0先勝を受けたアーセナルとのアウェー戦に1トップで出場。前半8分にMF朴智星の先制ゴールをアシストした3分後。FKが相手GKアルムニアの伸ばした手の先を通ってネットに吸い込まれる。英紙タイムズによれば距離41ヤード(約37・5メートル)時速51・91マイル(約90・0キロ)の豪快ゴール。16分にゴールを追加し、3—1勝利の原動力になった。

 運動量のある朴智星とルーニーを両サイドに置いた守備的布陣。「逃げ切り」を狙ったファーガソン監督に1トップを任されたが、指揮官の期待を上回るプレーだった。「本職(のサイド)ではないし、あまり得意ではない。でも、プレーするためならFWでもGKでもいい」。ファーガソン監督も「相手にとって危険な選手がいれば、有効な戦い方だ」とエースとに絶大な信頼を置くからこその采配だった。

 2戦合計4—1でイングランド対決を制したチームは2年連続の決勝進出。27日にローマで、現行の大会方式となった92年以来初の連覇を目指す。

マンチェスターUの決勝までの道程

日付 スコア 場所 対戦相手 得点者
1次リーグ 08年9月17日 0 0 ビジャレアル(スペイン)
08年9月30日 3 0 オールボー(デンマーク) ルーニー、ベルバトフ2
08年10月21日 3 0 セルティック(スコットランド) ベルバトフ2、ルーニー
08年11月5日 1 1 セルティック(スコットランド) ギグス
08年11月25日 0 0 ビジャレアル(スペイン)
08年12月10日 2 2 オールボー(デンマーク) テベス、ルーニー
1次リーグE組 2勝4分 勝ち点10 1位通過
決勝T1回戦 09年2月24日 0 0 インテル(イタリア)
09年3月11日 2 0 インテル(イタリア) ビディッチ、C・ロナウド
準々決勝 09年4月7日 2 2 FCポルト(ポルトガル) ルーニー、テベス
09年4月15日 1 0 FCポルト(ポルトガル) C・ロナウド
準決勝 09年4月29日 1 0 アーセナル(イングランド) オシェイ
09年5月5日 3 1 アーセナル(イングランド) 朴智星、C・ロナウド2

マンチェスターUメモ

ンチェスターUのロゴマーク 1878年に創設されたイングランドでも有数の名門クラブ。本拠地はオールドトラフォード。愛称は「赤い悪魔」で、国内リーグを17回、FA杯を11回制している。欧州CLはチャンピオンズ杯時代を含め3度制している。07−08年欧州CLは決勝で同じプレミア所属のチェルシーと対戦。120分でも決着がつかず、PK戦の末6−5で振り切って10年ぶりに欧州の頂点に立った。なお、2度目の優勝の99年には、クラブW杯の前身トヨタ杯でパルメイラス(ブラジル)を1−0で下し優勝している。過去にジョージ・ベストなど多くの有名選手を輩出したが、最近ではベッカムが在籍していた。現在はFWルーニー、MFのC・ロナウド、MFナニなどを中心とした攻撃力に定評がある。韓国代表MF朴智星も所属している。




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