筆者のようなロマンチックさのかけらもない男性にとって、元イングランド代表MFデービッド・ベッカム氏(40)は、マネしたくても到底マネできない別世界の人物だ。

 このたび、米ピープル誌(電子版)のインタビューでビクトリア夫人(41)が「なぜベッカム氏が世界で1番セクシーなのか」を説明している。

 ビクトリア夫人がまず挙げたのが、同氏がとてもロマンチックな男性であるということ。結婚して16年にもなるのに、今だに2人でサプライズを仕掛け合っているという。

 普通の男性は、まずここで挫折する。16年間も夫人のことを思い続けるだけならまだしも、毎年、何かサプライズでプレゼントやパーティーなどを企画するなんて、少なくとも筆者にはできない。

 ビクトリア夫人が次に挙げたのが、ベッカム氏の家族への関わり方。夫人が最初に同氏に会ったのは、約20年前。サッカーの試合後だった。チームメートたちが友人とのおしゃべりに花を咲かせている時、ベッカム氏はずっと両親と妹と一緒にいた。夫人は「デービッドにとって家族はとても大事なものなんだ」と感心したという。

 さらに、ビクトリア夫人の心を打ったのが、ベッカム氏が自分の家族だけでなく、夫人の家族に対しても敬意を持って接してくれていること。夫人はプロポーズされた時のことを思い出しながら「彼は私より先に、父に向かって『結婚しても良いでしょうか?』と聞いてくれた。それは私の家族に対してもリスペクトがある証拠だった」という。

 忙しすぎる2人だが、今でも、少しでも一緒にいる時間が長くなるように仕事を調整しているという。スーパースター同士ということで何かとゴシップのネタになる夫婦だが、お互いが純粋に思い合っていて、ほほえましく、うらやましい。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)