昨季プレミアリーグ王者レスターと、FA杯覇者マンチェスターUが戦う「コミュニティー・シールド」が7日(日本時間8日)、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われた。

 試合は1-1から、今季マンUに新加入したFWズラタン・イブラヒモビッチ(34)がヘディングで決勝ゴールを決めて、2-1の勝利を引き寄せた。

 ただ、勝ったから良かったものの試合中に冗談のようなミスをした選手もいる。独特のカーリーヘアーがモップのようにも見えるベルギー代表MFマルアン・フェライニ(28)だ。

 1点リードの後半7分にGKへバックパスを試みた際、これをレスターFWバーディーにさらわれて、同点ゴールを決められてしまった。

 ただこのモップ男、かなりポジティブな考え方の持ち主のようだ。

 マンU・TVの取材に対し「ユナイテッドでプレーするには競争を勝ち抜く必要がある。定位置を得るためにね。だからピッチ上では常に全力を尽くすんだ」と前置き。

 その上で「オレはチームに貢献できると思う。モウリーニョ監督も信頼してくれている。監督はオレが何を出来るか知っているし、オレの能力を分かっている。それは重要なことだ」と豪語した。

 何を根拠に言っているかは分からないが、モウリーニョ監督は構想から外れた選手に対しては容赦ないことで有名だ。

 今オフも、ドイツ代表からの引退を表明したばかりのMFシュバインシュタイガーが構想外となり、リザーブチーム行きを命じられたと報じられている。

 モウリーニョ監督は今季のマンUについて、「イブラヒモビッチとルーニーがいるということはカウンター戦術は合わない。ボール保持率を高めて戦いたい」と話している。

 フェライニはどちらかと言えば194センチの長身を生かした空中戦を得意とする選手。足元でボールをつないでプレーを組み立てるというタイプではない。早々とモウリーニョ監督の構想外にならないように、頑張ってほしい。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)