リバプールでリーグ戦504試合に出場し、120得点を挙げたスティーブン・ジェラード氏(36)が、思わぬところで赤っ恥をかいた。

 米MLSギャラクシーに所属していた16年シーズン限りで引退したジェラード氏は、先ごろ今季限りでユニホームを脱ぐことを表明したかつての盟友シャビアロンソ(35=Bミュンヘン)へメッセージを送った。

 ジェラード氏は自身のインスタグラムに、2人がリバプールで一緒にプレーしていたころの、抱き合っている写真を掲載。「シャビ、君は本当に素晴らしい選手だ。ピッチ上では一流で、ピッチ外でも紳士だ。となりでプレーできて幸せだったし、君がリバプールを去ってからは毎日、君のことが恋しかった。完璧な形で選手生活を終えることができておめでとう。そして君と君の家族のこれからの幸運を祈っている」とのメッセージを添えた。

 だが、決定的なミスを犯してしまった。シャビアロンソのシャビは「Xabi」だが、ジェラード氏は「Xavi」とつづってしまったのだ。このスペルでは、前バルセロナで現在はカタールのアルサドでプレーするMFシャビになってしまう。

 ジェラード氏とシャビアロンソは04-05年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝・ACミラン戦にそろって出場。前半0-3とリードされながら、2人のゴールなどで同点に追いつき、PK戦の末に優勝を勝ち取った。今後もこの名コンビの偉業は長く語り継がれるだろう。

 それなのに、相棒の名前でスペルミスを犯すとは。ジェラード氏といえば、優勝争いをしていた13-14年シーズン終盤のチェルシー戦で転倒した場面が思い出される。同氏のボールロストから失点し、試合も0-2で敗れた。結局、これが優勝を逃す一因となってしまった。また大事なところでミスってしまったか…。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)