リバプールOBで、同クラブの国際大使を務めるマイケル・オーウェン氏(37)に、サポーターが激怒している。

 英サン紙電子版によると、オーウェン氏は欧州リーグ決勝のアヤックス-マンチェスター・ユナイテッド戦をテレビ解説。リバプールの宿敵マンUを「我々」と呼んで応援したことがサポーターの逆鱗(げきりん)に触れた。

 オーウェン氏はリバプールの下部組織育ち。同クラブでプロデビュー後、レアル・マドリードやマンUなどでプレーした。

 マンUについて思わず「我々」と言ってしまったのも仕方ない部分はあるが、サポーターはネット上で「マイケル・オーウェンのクラブ国際大使の職を解くように求めます」という嘆願書を作成。すでに1万8000人弱の署名を集めている(26日午後3時現在)。

 嘆願書の内容は「マイケル・オーウェンは国際大使という立場を汚し続けてきました。即刻、解任されるべきです。彼は公然とライバルをサポートし、リバプールへの敬意はゼロです。欧州リーグ決勝のテレビ放送でマンUのことを『我々』と言及しました。リバプールサポーターとしてこれを容認することはできず、(嘆願書を作成する)決定打となりました。クラブとサポーターは、クラブに100%を注いでくれる人物を大使として迎える権利があります。『我々』という言葉は、給料を払ってくれているクラブに使うべきです」となっている。

 はたしてオーウェン氏のクビは飛んでしまうのか。例えそうならなくとも、今後リバプールの試合には出入りしづらくなるのは間違いない。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)