W杯ロシア大会の組み合わせ抽選が終わり、国内外の多くのメディアが、1次リーグ各組の見どころなどを伝えている。

 そんな中、英ミラー電子版にちょっと寒けがする記事が載った。イングランドが来年6月18日のG組初戦でチュニジアと対戦するスタジアムを、あのISISが襲撃する可能性があるのだという。

 実はISISは今年の早い時期に、インターネット上にW杯への襲撃予告を出していた。その画像はスタジアムを背景に、マシンガンを抱えた男の写真と爆弾の絵が描かれ、ロシア語で「オレたちを待て」の文字が記されているものだ。

 ミラー電子版が指摘しているのが、襲撃予告の画像に使用されているスタジアムがイングランド対チュニジアが開催されるロシア南西部ボルゴグラードのスタジアムだということ。

 ボルゴグラードは英国内務省が渡航自粛を呼び掛けている地域ではないものの、同省は旅行直前に現地情報を再確認することを推奨している。

 そんなミラー電子版の記事を人ごとのように読んでいたらなんと、同スタジアムでは6月28日にH組の日本対ポーランドが開催されるではないか。

 これだけ注目を集め、警備にも万全が期されるW杯という大会で、スタジアムを襲撃するというのはいくらなんでも難しいとは思う。だが万が一ということもある。日本代表を含め、全てのチームが安全に自分たちの持てる力を100%発揮できるようにと願うばかりだ。

【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)