大物スポーツ選手や芸能人にたかって、おいしい思いをしようとする人間は、どこの世界にもたくさんいる。現在、そういう意味で海外メディアから注目を集めているのがブラジル代表FWネイマール(22=バルセロナ)の父ネイマール・シニアさん(以下シニアさん)だ。

 先日、ネイマールの前所属先サントスのリベイロ前会長が、スポーツ専門放送局・ESPNブラジルのインタビューに登場。シニアさんがロンドンの最高級ホテルで乱交パーティーを開催し、バルセロナがホテル代やエスコート嬢代など全額を支払ったことで、ネイマールのバルサ入りが決定したと暴露した。

 移籍金9500万ユーロ(約133億円)とも言われるネイマールとバルセロナとの契約の中には、「乱交パーティー代」の他にも「コーヒー代」と呼ばれるシニアさんへの多額のチップが含まれているという。

 リベイロ前会長は、シニアさんについて「立場を悪用するうそつき。お金のことしか考えていない」とボロクソに批判。ネイマールをバルセロナに引き抜かれたことを今でも根に持っていることをうかがわせた。

 リベイロ前会長はさらに、サントスとの最後の契約内容についてのエピソードも披露。シニアさんは、ネイマールの全アウェー戦(代表戦も含む)を見るための移動手段として、飛行機のファーストクラスチケットを要求。さらに2人の同伴者のためにビジネスクラスのチケットも求めたという。

 契約内容にどんな条件が含まれていても、すべては両者の合意の上でのこと。バルセロナが乱交パーティー代を支払うと言っているのであれば、それはそれで問題はない。法を破った訳でもない。シニアさんに言わせれば、海外メディアの報道は「余計なお世話」ということになる。

 ただこういうことが表に出るのは、ネイマール本人のイメージ的には良くない。ピッチ上では「わざと大げさに倒れすぎ」とさんざん批判されており、スケベおやじが横についているとなれば、スポンサーからのウケは良くないだろう。本人は乱交パーティーには参加していなかったようで、ひと安心ではあるが…(さすがに父親と一緒は嫌か)。

 まあネイマールがいろいろな意味で親孝行な息子であることに間違いはない。「モラル的には問題だけど、ちょっぴりうらやましい」と思っている世のお父さんは多いのでは。