W杯ブラジル大会で、最も期待外れだった選手の1人にブラジル代表FWフレジ(30)の名前を挙げても、異論が出ることはほとんどないだろう。W杯でブラジルが戦った7試合のうち、3位決定戦オランダ戦以外の6試合で先発。わずか1得点に終わり、戦犯の1人として批判の矢面に立たされた。

 そのフレジが、再びサポーターを落胆させている。同FWはW杯直後、代表引退を表明した。断っておくが、その決断にファンが悲しんだわけではない。185センチの長身を生かしたポストプレーもできず、相手DFには簡単に倒れてばかり。ゴールへの嗅覚にも欠けるストライカーの代表引退のニュースは、多くのブラジル人に好意的に!? 受け入れられた。

 だが最近、フレジが翻意したという。ブラジル1部フルミネンセに所属する同FWは、リーグ戦ここ4試合で5ゴールと大活躍。そして代表引退からわずか2カ月で「喜んでナショナルチームの力になる用意がある」と復帰を希望した。この決断はサポーターにとって悪夢の再来のように受け取られており、インターネットには、フレジの決断について否定的なコメントが踊っている。

 「(皮肉を込めて)ブラジルの街路ではパーティーが始まっているだろうね」

 「彼が代表のために力になれるのは、ユニホームを洗濯するくらいだ」

 「トレーニング用のコーンやゴールポスト役として練習に参加する以外に、彼が役立つことはないよ」

 「(フレジの代表復帰は)ブラジル出身のスペイン代表FWディエゴコスタがもう1度ブラジル人になるよりは可能性はあるだろう」

 「彼抜きのブラジルが勝ち続けるのを見るのに耐えられないのだろうね」

 「厚かましいにもほどがある。使えないヤツなのに」

 「フレジの代表引退撤回は、ブラジル代表のFW陣がいかにひどいかを物語っている」

などと散々な言われようのフレジ。確かにW杯でのプレーを見れば、2度とセレソンに呼んで欲しくないというファンの気持ちはよく理解できる。まあ、本人にやる気がある以上、ドゥンガ監督が招集すれば、それを妨げることはできないが。それにしても、サポーターから必要とされないって、悲しいデスね。