その出来事はプレミアリーグ開幕戦、マンチェスターU対スウォンジー戦で起こった。信じられないことだが、マンUのMFアシュリー・ヤング(29)がプレー中、空から白い物体が落下。同MFが口を開けた瞬間にピチャっと、口の中に飛び込んだ。

 そしてまたまた偶然なのだが、そのシーンをバッチリとテレビカメラが映し出していた。そのため、映像がインターネットを通じて、瞬く間に広まった。ヤングの口の中に落下した白い物とは、テレビで見る限り、明らかに鳥のふん。こうして同MFは「うんちを食べた男」という、うれしくない称号をいただく羽目になった。

 だがヤングは、いまだに自分が食べたものが鳥のふんだとは認めていないという。英メトロ紙(電子版)が20日に伝えたところによると、ヤングは「本当に何が起こったのか分からないし、(口の中に飛び込んだのが)何だったのか、分からないんだよ」と、あいまいな答えに終始しているという。

 ヤング 君たちだって、僕のあの時の(驚いた)リアクションを見ただろう? 僕はあの映像を100回は見た。でも何だか分からないんだ。調べる必要があるね。

 ただ、すでにチーム内ではヤングは冷やかしの対象となっている。ある日、控室に入っていくと、同MFのロッカーの上にはオモチャのハトが置いてあったという。「部屋に入っていって、それを見た時、『オー、ノー!』って思ったよ。そしてみんなその写真を撮りだしたんだ」と苦笑いで告白した。

 マンUは今季、ビルバオからMFエレラ、Rマドリードからアルゼンチン代表MFディマリア、アヤックスからオランダ代表MFブリント、モナコからコロンビア代表FWファルカオと、攻撃陣を徹底的に補強。ただでさえ出番の減っていたヤングの存在感はますます薄くなっている。

 今季このまま、目立った活躍をせずに終わるとなれば、ヤングは「うんちを食べた男」のまま、サポーターの記憶に刻まれることになる。それだけは本人も避けたいと思っているだろう。