先日、欧州チャンピオンズリーグ・マンチェスターC-ローマ戦でのツイッターにまつわる話を書いた。

 ローマFWトッティについて「イングランドでは得点したことがない」とツイートしたマンCが、そのトッティから手痛いゴールを決められた、あの一戦を覚えている方も多いだろう。

 同FWは試合後のインタビューで、マンC公式ツイッターのつぶやきを見ていたことを示唆し、「あれが僕に幸運を呼び込んでくれた」と、してやったりの表情を見せていたという。

 そしてまた、余計なツイートをして、しっぺ返しを食らったチームが出てきた。20日に行われたプレミアリーグ・ウェストブロミッジ-マンチェスターU戦でのこと。

 1点リードしていたウェストブロミッジの公式ツイッターは、ハーフタイム時にマンUのベルギー代表MFフェライニがアップをしだすと、からかうようにつぶやいた。

 Fellaini has now taken his tracksuit off, fortunately he has a Man Utd strip on underneath(フェライニが今、ジャージーを脱いだ。その下にマンUのユニホームを着ていて良かった)

 40億円以上の移籍金を支払って獲得しながら、完全に不良債権化している同MFについてやゆしたものだが、これが裏目に出た。

 フェライニは後半最初から登場すると、わずか3分後に同点ゴール。相手DFと競り合いながら、左クロスをうまく胸で落として、右足で豪快に蹴り込んだ、素晴らしいゴールだった。結局、両チームともその後1点ずつを加え、試合は2-2のドローで終わった。

 まさかフェライニが、ウェストブロミッジの試合中のつぶやきを見ていたはずはないが、トッティが言うように、そのツイートがフェライニに幸運をもたらしてしまったのかもしれない。

 また、前半30分すぎから、マンU・ファンハール監督が「エレラのプレーをよく見ておけ。(エレラに代わって)お前に途中出場してもらうから」と、フェライニに集中をうながしていたことも奏功した。

 試合後、マンUの控えGKリンデゴーは「Complete lack of knowledge, class and respect on Twitter from @WBAFCofficial on Fellaini!!(フェライニについてのウェストブロミッジ公式ツイッターのつぶやきは、知識、品位、敬意が完璧に欠如している)」とつぶやいた。

 からかった相手からきつい一発をお返しされたウェストブロミッジに、さらにとどめを刺すつぶやきだった。