Bミュンヘンに所属するドイツ代表MFマリオ・ゲッツェが、身勝手なファンに仰天プレゼントを送るつもりだ。

 大衆紙『ビルト』が伝えたところによると、22日深夜、SNSサイト『Facebook』の同クラブ公式ページに、1人のファンから写真付きの書き込みがあった。

その人物はマリオ・ティッセンという若い男性。写真には、右半分が完全に破壊されたプレイステーションのコントローラーが写っており、「ゲッツェへ以下の伝言をお願いします: こんにちは、マリオ! 僕に49.90ユーロを弁償してくれ。(人気サッカーゲームの)『FIFA』で遊んでいたら、(試合終了間際の)90分に君はPKを外した。僕の口座番号は明日改めて送ります」というコメントが添えられていた。

 どうやらティッセン氏、(あくまでゲームの中の話であるが)ゲッツェがPKを外したため、怒りのあまりコントローラーをどこかへ投げつけたようで、そのなれの果てがこの無残な写真。そして厚かましくも、自らが操作し、自らが投げつけたにも関わらず、新品購入の代金を選手本人に要求してきたのだ。

 誰がどう考えても理不尽であるのは間違いないこの書き込み。しかし、ゲッツェの対応は驚くべきものだった。

 同選手は「こんにちはマリオ。90分にPKを外すのは、僕にとっても非常に苦いことだから、怒りに震えてしまうのは理解できる。トーマス・ミュラーはそこにいなかったの? でもコントローラーを簡単に投げつけてしまうのは良くないよ。その行動は何ももたらしてくれない。ところで君のために小包を作った。次はしっかりとPKを決めてみせる。約束するよ!」と返信し、ポケットマネーで購入した新しいコントローラーを後日ティッセン氏に送る予定だという。

 太っ腹すぎるゲッツェの行いを見て、真似をする人間が続出しなければいいのだが…。