Bミュンヘンのジョゼップ・グアルディオラ監督が、日本代表MF本田圭佑が所属するACミランの伝説的プレーヤー、パオロ・マルディーニ氏の仲介により、著名な医師との仲違いを解消したようだ。

 大衆紙「ビルト」が報じた内容によると、ミュンヘン中心部のレストラン「シューマンズ」で6月30日夜、グアルディオラ監督はマルディーニ氏、陸上男子100メートルの金メダリストであるウサイン・ボルト、そしてドイツ代表で医療スタッフを務めるミュラー・ボルファールト医師と会食したという。

 このニュースは驚きをもって伝えられた。なぜなら同医師は4月中旬、「(欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦ポルト戦の)敗戦の責任を押し付けられた」とし、約38年間(!)勤務していたBミュンヘンの同職を辞任。治療方針をめぐり、グアルディオラ監督との間に決定的な亀裂が入ったと見られていた。

 しかし、これに救いの手を差し伸べたのはマルディーニ氏だった。

「ビルト」によれば、ボルファールト医師が経営する病院を訪れたACミランのレジェンドは、そのまま同医師やボルトとともに食事へ向かい、そこで旧知の仲であるグアルディオラ監督にも電話。呼び出すことに成功したという。

 これについて同監督は「(復帰が遅れている)フランク・リベリーのことは話さなかったが、過去のことや、ダンテのけがについては話した。温和な雰囲気で会話することができたよ」と語った。

 辞任後も、多くのBミュンヘン所属選手が診察を受けるためボルファールト医師のもとを訪れており、今回の会食が2人の関係を改善したことは間違いない。しかし、ともに長年プロの世界に身を置き、自らの仕事には自信を持っているだけに、どちらが頭を下げない限り、同医師のBミュンヘン復帰は実現しなさそうだ。