ブンデスリーガを運営するドイツ・フットボールリーグ社(DFL)のクリスティアン・ザイファート社長が、近い将来、控えメンバー主体でBミュンヘンに挑むことを禁止するつもりらしい。


 ブンデスリーガではここ数シーズン、1部残留こそが最大の目標であるような下位のクラブが、リーグ戦でBミュンヘンと対戦する際、最初から勝ち点奪取を諦め、本来主力である選手を先発から外して休息を与える、またはBミュンヘン戦の1つ前の試合でシーズン通算5枚目のイエローカードを受け、Bミュンヘン戦を「主力の累積警告消化」にあてるなどの疑惑を持たれたチームが存在していた。


 これを強く非難しているのが、DFLトップのザイファート社長。一般紙「南ドイツ新聞」とのインタビューで同社長は、「また同じような(Bミュンヘン相手にBチームで挑むような)ことがあれば、その時には厳しい姿勢で対応するつもりだ」と話している。


 ただし、罰則を明文化するかについての決断はまだ下しておらず、「(2軍で挑んだチームを)処罰するかどうかについて推測するのは、時期尚早だ。それに私が目指すところは、そんなことがこれ以上起こらないことだ」とし、「どんな試合でも常にベストを尽くすことが、スポーツに携わる全ての人間に課せられた使命だと私は考えている。そのことについて我々DFLは各クラブに通達してある」とコメントしている。


 だが、「どんな試合でも」とは言いつつも、なにもザイファート社長はローテーション制そのものを否定しているわけではなく、あくまでBミュンヘン戦限定である様子。早い話、「戦う前なのに、負けを考えるとは何事だ」という男気溢れたことを言いたいだけなのかもしれない?