ついにドイツでも、交代枠に関する規定が正式に変更されることになった。

 2日、ドイツサッカー連盟(DFB)が発表した内容によると、今回のルール改正はパイロットプロジェクト(試験的運用)の一環で、ドイツ杯での試合が延長戦に突入した場合に限り、交代枠を現行の3から4に増加させるというもの。もちろん、この新規定はすでに国際サッカー評議会(IFAB)から承認を受けており、現在同大会で勝ち残っている男女すべてのクラブの賛同も得ている。

 DFBが望んでいた改革案だけに、動き出すのも早かった。

 女子のドイツ杯は今月2~4日にかけてベスト16の8試合が行われているが、この新たなルールは、発表当日から実行されるはこびとなり、年明け後の2月7~8日に同じくベスト16の試合を開催予定の男子ドイツ杯でも、もちろん適用される。ただし先述のとおり、あくまで「試験的」であるため、さしあたり今シーズンと来シーズンに限って、新ルールが用いられるという。

 DFBのペーター・フライムート副会長は、この発表に際し「すべてのクラブが、この新たな規則を活用してくれたらうれしい。我々は、選手の体のことを考えていたし、これで各クラブの監督も、プレーヤーのコンディション管理のためのオプションを1つ増やせるだろう。今回の決定により『4人目の交代枠』がもたらす利点、また逆にこのルールが大会にネガティブな影響をもたらすかどうかも判断できる」とコメントを残している。

 現代のサッカー界ではプレー強度が上がっているだけでなく、1シーズンにこなす試合数も増加の一途を辿っており、選手にかかる負荷は一昔前に比べ、はるかに大きくなっている。時代の潮流に合わせた今回の規定変更は、今後世界的に広まっていくかもしれない。