アウクスブルクのブラジル人MFカイウビーが、ドイツの無賃乗車史上、最も高額な罰金を科せられる可能性が出てきた。

 大衆紙「ビルト」によると、2017年10月のとある早朝、ミュンヘンからアウクスブルクへ向かう電車に乗り込んだカイウビーは、20ユーロ(約2600円)のチケットを購入せずに出発。通常、無賃乗車は60ユーロ(約7800円)の罰金であるはずが、今回検札に引っかかった同選手は、3万ユーロ(約390万円)という、我々一般市民からすればとてつもなく大きな額の支払いを求められているという。

 ビルト紙によれば、半年以内に複数回の無賃乗車が発覚した場合、悪質と見なされ、検察庁が動き出す可能性もあるようだ。しかしクラブもカイウビーの代理人も、同紙の取材に対して無言を貫いているため、同選手が17年10月以前にも同様の行為をしていたかどうか、そしてなぜこれほど高額な罰を受けることになったのか、正確な理由は現時点で不明なままだ。

 ただ、カイウビーはこの判決を不服とし、争う構えを見せている。したがって厳密に言えば、罰金額はまだ確定していないという。

 なお、今夏ブラジルでの休暇を無断で延長し、9日間も合流が遅れたカイウビーは、クラブから2万5000ユーロ(約325万円)の罰金を命じられている。上述の無賃乗車による罰金額が変わらなければ、ひと夏で一般サラリーマンの平均年収に近いお金を失うことになる。