ドイツ代表ヨアヒム・レーウ監督が、自身の後継者について突然言及した。

大衆紙「ビルト」によると、同監督は先月30日に行われたU-21欧州選手権決勝の視察を終え、「DFB(ドイツサッカー連盟)にはすでに、ドイツ代表の指揮官にふさわしい能力を持った人物が2人いる。シュテファン・クンツとマルクス・ゾルクだ」と語ったという。

前者はU-21ドイツ代表を指揮し、レーウ監督も観戦したU-21欧州選手権決勝までチームを導いた実績を持つ。そして後者は、現在レーウ監督の右腕としてドイツ代表のアシスタントコーチを務め、ダンベルを胸に落とし入院してしまった同監督の代わりに、6月の2試合で指揮を執っている。

レーウ監督は2人を名指しした理由について「両者は非常に多くの“共感性”を持っている。相手に感情移入できることは、今日、若い選手にアプローチする際にとても重要である」とし、特にクンツのことは「選手に対し、集中と規律を求めるのと同時に、軽妙な部分や陽気な性格も出している」とコメント。専門誌「スポーツビルト」も「選手に近い人物であることが、クンツの長所だ。今大会(U-21欧州選手権)の最中も、選手と笑いあい、肩を抱きながらジョークを言っているクンツの姿は何度も見てきた」と、レーウ監督の発言を裏付けていた。

今のところレーウ監督とDFBの契約は、2022年7月末まで結ばれている。果たしてそれまでに新たな契約延長がなされるのか、それとも同監督の進言通りクンツもしくはゾルクが後任に選ばれるのだろうか。