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クラブW杯にエジプト激怒/中東サッカー

- 【アルアハリ-アメリカ】FKをけるFWアブトリカ(撮影・鹿野芳博)
クラブW杯で3位になったアフリカ代表のアルアハリ(エジプト)だが、現在、エジプト国内では国際サッカー連盟(FIFA)に対する怒りがうず巻いている。
きっかけは選手の表彰にある。大会MVP(ゴールデンボール賞及びトヨタ賞)にはデコ(バルセロナ)が選出され、シルバーボール賞はイアルレイ(インテルナシオナル)ブロンズボール賞はロナウジーニョ(バルセロナ)と決まったが、その裏(?)事情を12月18日付のエジプト紙「アルアハラム」は「アブトリカ、ベストプレーヤー賞を取り消される」という見出しで紹介した。
それによると、3位決定戦で2得点をマークするなど活躍したアルアハリFWアブトリカはベスト3プレーヤー(ブロンズボール賞と思われる)に選ばれていて、本人に知らさられていたが、実際に表彰の場に行ってみると、ロナウジーニョになっていたという。「理性的にベストプレーヤーを選んでいるとは思えず、レイシズム(人種差別)のにおいが濃厚である。FIFAの正体ははっきりした。今回、彼に与えられなければ、いつ彼が受賞できるというのだ」と厳しく批判している。
さらに「アフリカ連盟は独自にアブトリカに対して真に値する賞を与えるべきである」といった内容である。
果たしてどこまで真実かは分からないが、これにエジプト国民は敏感に反応している。
カイロ在住のエジプト人日本語教師のマーヒル氏によると19日現在、エジプトのラジオ局「青年スポーツチャンネル」ではリスナーからの抗議を受け付けており「FIFAはサッカー国際協会じゃなくて、差別国際協会だ!!」といった過激な批判も登場しているという。
アラブ世界では一般的に、欧州サッカーに対するリスペクトはしっかりしているし、中でもロナウジーニョやバルセルナ人気はかなり高いが、表彰選手すべてを欧州、南米勢に持っていかれたことには憤慨しているということである。エジプトはアルアハリの3位入賞のおめでたムードもつかの間、怒りモードに突入してしまった。
アルアハラム紙は「アブトリカは賞を逃してしまったが、大きなものも手に入れた。それは、ファンからのさらなる愛情である」と問題の記事は結んでいるが…。エジプトのクラブW杯はまだ終わっていない。【バーレーン=海島健通信員】
[2006年12月19日22時35分]
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