得点への意欲が実を結んだ。2点を挙げたザルツブルクMF南野拓実は「まだまだここからという気持ちもあるが、決められたことが自信につながる」と安堵(あんど)の表情だった。

 1-0の前半22分に味方が一発退場して1人少ない状況だった。だが「行かないとゴールにならない」と、38分のFKでペナルティーエリア内に詰めた積極性が奏功した。こぼれ球を右足で決め、移籍後の公式戦初ゴールで貴重な追加点を奪った。後半24分にはGKがはじいたところを冷静に決め、終了間際にはダメ押し点をお膳立てした。

 守備に追われる場面も多く、終盤は「ガス欠だった」と言うが、フル出場に充実感を漂わせた。リオデジャネイロ五輪出場を狙うU-22(22歳以下)日本代表にも選ばれており「まずは予選突破だが、それまではここで試合に出て結果を残していきたい」と声を弾ませた。