1月にC大阪からオーストリア1部ザルツブルクへ移籍したFW南野拓実(20)が、移籍後初ゴールを決めた。アウェーのアドミラ戦にフル出場。2得点1アシストと結果を出して勝利に貢献した。前半22分に退場者を出して10人になったザルツブルクを救う、獅子奮迅の活躍だった。

 点を取るという気持ちが生んだゴールだった。1-0の前半22分に味方が一発退場。10人で戦うピンチに見舞われた。だが「行かないとゴールにならない」と守りに入らなかった。38分にFKのこぼれ球を左足シュート。1度は防がれたが、強引に再度、右足を振り抜いて初ゴールを決めた。後半24分には味方シュートを相手GKがはじいたボールを右足で蹴り込んだ。終了間際にダメ押し点をアシストするおまけもつき、「まだまだここからという気持ちもあるが、決められたことが自信につながる」とホッとした様子だった。

 守備に追われる場面も多く、終盤は「ガス欠だった」と言うが、フル出場に充実感を漂わせた。リオデジャネイロ五輪出場を狙うU-22日本代表にも選ばれており「まずは予選突破だが、それまではここで試合に出て結果を残していきたい」と声を弾ませた。