MF本田圭佑が所属するACミランが開始1分で退場者を出し、アウェーでナポリに0-3で完敗した。

 ACミランは試合開始から42秒、スルーパスに抜け出したMFハムシクを右サイドバックのDFデシーリョが倒し、一発レッドで退場。献上したPKはFWイグアインのキックをGKロペスが止め、失点は免れたがいきなりの数的不利を背負うことになった。

 前半は0-0で耐え、後半に入ってもポストに救われるなどナポリの波状攻撃をしのいできたが、同25分、DFのクリアのこぼれ球をハムシクに右足で蹴り込まれついに先制点を許した。同29分にはFWメルテンスの折り返しをイグアインに右足で決められ、同31分にもACミランの右サイドを崩され、最後はイグアインのシュートをGKがはじいたこぼれ球をFWガッビアディーニに右足アウトで巧みに押し込まれ、6分間で3失点した。

 本田は2試合連続で右サイドで先発しフル出場したが、好機を作ることはできなかった。試合後は、軽く挨拶した程度でミックスゾーンを通り過ぎた。

 5試合連続で白星がなく、3連敗のACミランは勝ち点43のままで10位。欧州リーグ圏の5位フィオレンティナとは残り4試合で9差となった。

 インザギ監督は「残念ながら試合最初の退場で条件づけられてしまった。それでも選手たちは全力を尽くしていたと思う。今後の4試合は、今晩のように力があるユースの選手に経験させていきたい」とコメントした。

 4位ナポリは勝ち点を59と伸ばし、欧州CLプレーオフ圏3位のラツィオとは4差とした。