5度目の頂点を狙うバルセロナ(スペイン)が、優勝した10-11シーズン以来、4季ぶりの決勝進出を果たした。アウェーでBミュンヘン(ドイツ)に2-3で敗れたが、ブラジル代表FWネイマール(23)の2得点がものをいい、2戦合計5-3で勝ち抜いた。決勝は6月6日にドイツ・ベルリンで行われる。

 メッシ、ネイマール、スアレスの強力3トップを擁す、史上最強のバルセロナが決勝へ進んだ。前半7分に先制されても動じない。8分後にメッシのスルーパスに抜け出したスアレスが、ゴール前で左側を並走していたネイマールにパス。これをネイマールが左足で流し込み、簡単に追いついた。

 第1戦に3-0と圧勝。この日もネイマールによる同点のアウェーゴールも手伝い、1-5で負けなければ決勝進出が決まる状況だ。事実上、開始15分で勝負はついた。ルイスエンリケ監督は「ネイマールのゴールはカギだった。早い時間の得点が自分たちに自信を与えた」と喜んだ。

 バルサはBミュンヘンのグアルディオラ監督が築き上げたチームだが、同監督が退団後にネイマールとスアレスが加入。攻撃力ではワンランク上のチームへと変貌した。ルイスエンリケ監督は「3トップは素晴らしい。個々の質が高い上に、エゴを捨て、確率の高いプレーを選ぶ。彼らは止められない」と称賛した。

 準決勝は2戦ともボール保持率では相手を下回った。だが3トップがいれば、パス回しが封じられても負けない。ネイマールは「あと1つ。たどり着いたライバルを決勝で待っている」と余裕の笑みを浮かべた。