なでしこジャパンMF安藤梢(32)の所属するフランクフルト(ドイツ)がパリサンジェルマン(フランス)に勝ち、7大会ぶり4度目の優勝を果たした。安藤は1-1の後半42分から、左MFで途中出場。左サイドでボールを受けると、ドリブルで持ち込みゴール前にセンタリングを上げるなど、短時間ながら存在感は示した。

 後半ロスタイムに決勝点を奪う劇的優勝に、安藤は「CLで優勝したいというのが、ドイツに来た理由だった。6年分の思いがかなって、優勝の瞬間はぐっと来た」と笑顔。日本人としてはポツダム時代のFW大儀見(現ウォルフスブルク)以来、2人目の快挙となった。

 表彰台では6月開幕の女子W杯カナダ大会で宿敵となるドイツ代表メンバーを含む仲間と優勝トロフィーを手に歓喜した。「(初優勝した11年の)W杯のことを思い出した。また優勝トロフィーを掲げたいと思った」と連覇に挑む。今日16日に帰国予定。18日に始まるなでしこジャパン香川合宿から、この貴重な経験を日本代表に還元する。

 ◆女子欧州CL 01年に欧州女子カップとして大会開始。09年からは現名称に変更され、決勝もそれまでのホームアンドアウェー方式から、男子の欧州CLと同じ一発勝負に変更。第1回大会もフランクフルトが制しており、4度の優勝回数も最多。今季の参加チーム数は54。