日本代表FW本田圭佑(28)が所属する名門ACミランの、来季欧州カップ戦出場の可能性が消滅した。サッスオロ戦で退場者を2人出し、敗れた。先発した本田も無得点だった。

 名門ミランはどこに行ってしまったのか…。退場者を2人出し、苦手のサッスオロに敗れた。この1敗で、わずかに可能性のあった来季欧州リーグ(L)出場も消滅。欧州CLはもちろん、欧州Lまで。来季も欧州の大舞台から閉め出されてしまった。

 前半、本田は2アシストを記録して勝った前節ローマ戦(9日、ホーム)の勢いそのままに試合に入った。積極的なドリブル突破を見せ、同36分にはゴール前でノーステップでシュート。相手GKに阻まれたが惜しいシーンを作った。ただ、後半は夏のような気候で足が止まった。同27分には、カウンターからもう少しでPK獲得かというシーンもあったが、最後は足がもつれたように倒れる始末。好機を逃し同33分に交代。試合後は取材エリアに姿を見せなかった。

 前節の活躍でイタリア紙ラ・レプブリカから「日本で発明された新幹線のように動いていた」と高く評価された。この試合にはミラノからイタリアの新幹線ともいえる車両の最新型「フレッチャロッサ1000」で移動した。だが、スピードは続かなかった。本田が止まり、ミランも止まって終戦。残り2試合はむなしい消化試合になる。【波平千種通信員】