英国のウィリアム王子は30日、ロンドンで開かれたサッカーの試合前のスピーチで、汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)に対し「フェアプレーの利益を体現できることを示してほしい」と苦言を呈した。BBC放送(電子版)などが伝えた。

 王子は「選手らを支えるフェアプレーの感覚と、運営者側に長く付きまとってきた汚職疑惑との間に大きなずれがある」と指摘。FIFAに「サッカー(という競技)を第一とすべきだ」と求めた。スポンサー企業などに対しても「FIFAの改革を後押ししてほしい」と要請した。

 スピーチはロンドン・ウェンブリーでのFA杯決勝の試合前に行われた。