国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は2日、米司法当局が、辞意を表明したブラッター会長を捜査対象に含めていると報じた。複数の捜査当局者の話として伝えた。

 当局者は「ブラッター氏の立件に向け、起訴したFIFA幹部らの協力を得たい」と述べ、側近を含む関係者の証言が今後の捜査の鍵になるとの見方を示した。

 米検察や連邦捜査局(FBI)、スイス捜査当局はFIFAと業者の癒着やワールドカップ(W杯)招致をめぐる不正を調べているが、起訴状などにはブラッター氏の名前は挙がっていない。