2022年のワールドカップ(W杯)招致における不正の有無がスイス当局の捜査対象とされるカタールでは2日、主要紙が国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長の辞任表明を報じたが、自国の疑惑にはほとんど触れなかった。

 カタールの主要日刊紙(電子版)はいずれも辞任表明の事実関係を報じただけ。同日のアルワタン紙は、辞意表明に先立ち「(不正疑惑は)カタールを陥れようとする陰謀」と報じていた。

 カタールを拠点とする中東の衛星テレビ、アルジャジーラの英語放送は「予想外の辞任」と大きく伝える一方、カタールの不正疑惑は「スイス当局が経緯を捜査している」と報じるにとどめた。