汚職事件で揺れる国際サッカー連盟(FIFA)は10日、2026年のW杯開催国の選考手続きを延期すると発表した。

 ロイター通信によると、同日、ロシアのサマラで記者会見したバルク事務局長は「状況からして、選考プロセスを始めるのは無意味だ」と語った。26年大会の開催地は17年に決定する予定。バルク氏は10年W杯の招致成功の謝礼として南アフリカ側からワーナー副会長(当時)側に渡った賄賂1000万ドル(約12億5000万円)を送金したとみられると報じられたが、「根拠がない」と関与をあらためて否定した。また、ブラッター会長の後任会長選挙を行う臨時総会の日程を話し合うため、7月に臨時理事会を開くことが、分かった。