国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で捜査当局の協力者であるブレーザー元理事(米国)と検察当局との司法取引の内容が15日に公表され、元理事が少なくとも11年から覆面捜査に協力していたことが分かった。

 この公表は報道機関の要請に米連邦地裁が応じたもので、検察当局からの異議は却下した。元理事は98年W杯フランス大会と10年W杯南アフリカ大会招致に絡む賄賂があったことを認めている。本来は最大で100年の刑期となる計算だが、大幅に軽減される見通しとなった。