開催国のチリが、決勝でアルゼンチンを0-0からのPK戦を4-1で競り勝ち、悲願の初優勝を飾った。PK戦は4人全員が成功。対するアルゼンチンは2人が外し、22年ぶりの主要タイトル獲得はならなかった。チリは17年のコンフェデレーションズ杯に南米代表として出場する。

 4万5693人の観衆が見守る中、4人目のPKキッカーを務めたエースFWアレクシス・サンチェス(アーセナル)は、GKの動きを見ながらチップキックでゴールに流し込むと、ユニホームを脱ぎ、喜びを爆発させた。サンパオリ監督は「世界最高の選手であるメッシを徹底的に抑えることに集中させた」と徹底。準決勝のパラグアイ戦で6得点したアルゼンチンを120分間、無失点に抑えた。

 07年U-20W杯で3位のサンチェスやMFビダルら「ゴールデンエイジ」が中心となり、初の栄冠を獲得した。ビダルは「チリの人々にとって、この優勝は必要としていた。今日、僕らは信じられない1歩を踏みだしたんだ。優勝に値したよ」と胸を張った。主将のGKブラボは「これで我々の負の歴史は終わった。(サンチェスらがいることは)僕らの特権だね」と初優勝に喜んだ。