プレミアリーグ・レスターに移籍した日本代表FW岡崎慎司(29)が、片道切符で出発した。6日に羽田空港発の航空機で渡英。関係者の話によると、同リーグ最大のハードルだった就労ビザ取得をすでに完了したという。遅れれば事務手続きのため、リーグ開幕前に一時帰国を強いられたが、プレシーズンマッチからすべて出場が可能になった。「一からチームが始まる。しっかり地に足つけてやっていきたい。開幕に出たい。そういう気持ち」。今日7日から合流する。

 移籍発表直後に、ピアソン前監督が電撃解任された。そんな予想外のハプニングにも動じていない。「何が起こるか分からないのがプレミアの特徴。選手も入れ替わる。その中で自分がどこまでできるかで、1人の選手としてもっと強くなれる。そんな気がします」とがらりと環境が変わる新天地での不安よりも、世界最高峰でプレーする楽しみの方が上回った。

 まずは言葉の壁が立ちはだかる。4年半で習得したドイツ語から英語になるが「ドイツ語が何も分からずに行った時よりはマシ。最初は笑顔で行けば大丈夫」。持ち前の明るさを前面に押し出し、とけ込むつもりだ。【栗田成芳】