国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は6日、2018、22年両W杯開催に立候補した国の視察団の団長を務めたマイネニコルス氏(チリ)に7年間の活動停止処分を科したと発表した。同氏は短文投稿サイトのツイッターで、異議を申し立てる意向を示した。

 倫理委は処分理由を明らかにしていない。ロイター通信によると、マイネニコルス氏が22年の開催地に選ばれたカタールにある練習施設に親族を入れるように要望していたことを倫理委は問題視しているという。マイネニコルス氏が率いる視察団は報告書で、W杯が通常開催される夏に高温となるカタールでW杯を開催することは「リスクが高い」と結論づけた。

 FIFAは10年12月の理事会で18年大会をロシア、22年大会をカタールで開催すると決めた。しかし招致過程での不正疑惑が数多く報じられており、スイスの当局が捜査を進めている。