ホームで行われた第2戦でMF香川真司が2ゴールを挙げる活躍を見せ、ドルトムント(ドイツ)がオッド(ノルウェー)に7-2で圧勝し、2戦合計11-5で本戦進出を決めた。
以下は香川との一問一答。
-内容も結果も評価できる?
香川 しっかりと取り切って良かったと思います。
-ロイスが真ん中に入った。ゼロトップみたいな感じ?
香川 結構サイド流れたり、数的優位や良い距離間でやれるんですごくやりやすかった。ゼロトップでもゴール前に結果的に詰めて、行くとこは行けてしっかりとメリハリができてたと思います。
-低い弾道で速いクロスというのがみんな多かったように思うが
香川 そういう指示はなかったですけど、クロスの質は良かったと思います。いっぱいチャンスはあったんで、もっと決めれたら良かった。サイドの崩しは良かったと思います。
-ムヒタリャンのゴールの時に、左を追い越すように走った。それで相手の右SBがつられた。ああいう動きが自然と出ているように思うが
香川 そういうところで違いを作っていかなきゃいけない。おとりじゃないけど、3番目の動きだったり、そういうボールをどんどん追い越して、味方のサポートに行くのは自分の良さでもある。運動量豊富にこれからもやっていきたいと思います。
-昨季なら同じ状況でもあまりそのような動きはなかったのでは? コンディションがいいのか、おとりになってもまた今度は自分を使ってもらえるから?
香川 距離感が良いですから、自然とそういう動きになってると思います。別に去年と意識は変わってないですけど、そういうシチュエーションが増えてるっていうことは、そういう取ったあとの動きだしであったり、良い距離感でやれてるからそういう動きにつながってると思う。そういう意味では今後もこれを続けていきたいなと思います。
-最初の得点シーンはDFに当たってコースが変わってボールが転がってきた。「きたな」って感じだった?
香川 ラッキーでしたね。ただああいうのはよくありえること。あそこに走り込むのが自分の良さでもあるし、そういうところに転がってきてるっていうのも、そういう流れでもあると思うんで、大事にしていきたいなと思います。
-2点目は、オバメヤンが強引にシュートを打ちに行っても不思議ではない場面だった。そこでパスが来た。コンスタントにゴールを決めていて信頼されているから?
香川 どうなんですかね。あれは良い形でボールを奪って、しっかりと前にプレスに行っていたから、ああいうところにこぼれてきた。相手がビルトアップの段階でミスしてくれていた。こういうレベルでしかありえないかもしれないし、評価できるものではないかもしれないですけど、そこにいることが大事だと思います。
-ここまでチームとしてコンスタントにゴールが取れている理由は?
香川 やっていてもすごく楽しい。例えば昨シーズンはホームで1失点したら、相手のレベルにもよるけどこれだけブロックを張られたときに打開策がなかなかなかった。こういう引かれた相手に対して、サイドからの良いコミュニケーションで…今日も基本的にサイドからのボールが多かったと思うんですけど、そういうのを上手く崩して。そういう意味ではサイドバックもやっぱり質が高かったからこそ、やっぱり結果につながったと思います。
-狙い通りの攻撃ができている?
香川 精度が高かった。今日は特にイリー(ギュンドガン)からの斜めのボールだったり、ああいうところの精度が高い。彼はそういうところの質が高いなと今日はやりながら感じていた。そこにズレがなかった。斜めのダイアゴナルの浮き球のボールだったり、そういうところで何回もチャンスになっていた。それはひとつ代表にも通じるものがあるんじゃないかなと、見ながら、感じながら、やってました。
-代表に通じるというのは?
香川 やはりこういう引かれた相手が多くなる中で、どうやって崩したらゴール入るのかなって思った時に、結局サイドからの攻めだと思う。やっぱ中は固いんでね。
-乗っているというメンタルがあると?
香川 メンタル…いや、別に僕は…もちろん結果が出ていることはすごく良いですし、周りからみたら乗っているという結果になっていると思うんですけど、しっかりと準備が出来ているからこそ、結果につながっているんだと思う。相手も相手ですし、まったく満足感は得ていないので、今日の試合に関しては特に。そして日曜日の試合は本当に大事。ヨーロッパリーグ(の本戦の出場権)を勝ち取ってスタートしただけなので。だから、あんまり…これからじゃないですか、本当に。
-最近は試合が終わったあとに力が抜けているような感じを受ける。それだけ試合に集中しているのかなと思うが
香川 やっぱり試合に入る準備が出来ているところがたくさんあるし、それが一番つながっているのかなと思う。そういう試合に入る前の準備が、ある意味で試合の結果を左右していると思うので。今後しっかりと準備をして、試合に臨みたいと思います。
-先制点を奪われたあともチームとして動じませんでした。それはアウェーでのファーストレグで3点差をひっくり返した経験があったから?
香川 そういうのもありましたし、自分たちの攻撃をすれば絶対にチャンスはあるとわかっていた。だから、そんなに焦る必要はなかったです。
-ドルトムントで2連覇したときはホームでは絶対に負けないような雰囲気があった。今シーズンのホームでの公式戦は大差で勝っている。当時のような自信が選手の中に芽生えてきている?
香川 そうですね。開幕戦もそうですし、良い入りが出来ているから、ホームでやる試合に対して、すごく楽しみだったし嬉しさを感じながら今はプレー出来ている。去年はホームでのプレッシャーがハンパなかったので、それが悪い方向に流れていた部分はあります。まあそういうところで、良いスタートが切れたというのは良いと思います。