ドルトムントの日本代表MF香川真司(26)が、チームの全3得点に絡む活躍を見せた。FW原口元気(24)も先発したヘルタをホームに迎え撃ち、前半に先制アシスト。後半は2得点の起点になり、リーグ戦を無傷の3連勝とした。

 まずは前半27分。右CKのキッカーに寄り、ショートで受けると、ゆっくり前進した。ペナルティーエリアの前でDFと対峙(たいじ)すると、右にまたいで揺さぶった後、左へ急加速。マークを振り切って、左足で柔らかい浮き球を送った。ファーサイドで待っていたDFフンメルスの頭にピタリ。192センチのドイツ代表が押し込んだ。

 1-0の後半6分にはチーム2点目を演出した。左サイドから中央にドリブルで持ち込み、右サイドバックのギンターへ浮き球のパス。ワンタッチで落としたところにFWオバメヤンが走り込み、左足で決めた。2-1とされて迎えた同ロスタイム3分には、勝利を決定づけた。右サイドからボックスへ進入し、左のMFムヒタリアンへパスを通す。ヒールで流し、最後はFWラモスが右足で流し込んだ。1アシスト2起点で3-1の快勝に貢献した。

 初の公式戦4戦連発は逃したが、チームの勝利には納得した。試合後、2-1とされた後に奪った3点目を振り返り「1点差にされて不安もありましたけど、集中して3点目を取り切れたことが良かった」。3連勝も「まだ達成感はない。長い戦いが始まったばかりなので」と頼もしかった。

 香川が軸となり、今季の公式戦8戦全勝で中断期間に入る。W杯ロシア大会アジア2次予選(3日カンボジア戦、8日アフガニスタン戦)では、絶好調の香川を見ることができそうだ。