8月にフランクフルトからエイバルに加入したMF乾貴士(27)が23日、アウェーのレバンテ戦でデビューした。後半27分までプレーし、後半3分にはドリブルから2点目をアシストした。

 乾が後半3分に魅せた。ドリブルでゴール左へ進入し、鋭い切り返しで相手DFをかわし、ゴール前のバストンへ得点につながるパスを送った。「あれはラッキーだった」と苦笑いだったが、スペイン・マルカ紙(電子版)は「日本の魔法をみせる」と報じた。メンディリバル監督は「期待通り。ボールさばきも良かった」と評価した。

 「前半から飛ばし過ぎて(足が)つってしまった」という乾。望んでいたスペインでの初戦を「やっぱりみんながうまい。これこそ自分が求めていたサッカー」と振り返った。ポジション争いも激しい中「まずは献身的にやることを求められるが、その中で結果を出したい」と誓った。